ハードディスクイメージ
数年前に自作して、すぐに調子が悪くなった為、ずっと放置していたPCからデータを吸い出したいと急に思い立ち実行。
その時使用していたOSはUbuntu 10.04。
筆者と同じようなつまづきにあってしまう人がいるのではと、自分の忘備録も兼ねてここに綴っておきたい。

■つまづいたところ

今回つまづいてしまったのは、SATA HDDをUSB接続に変換できる専用のケーブルを購入し、手順に従い接続したのにも関わらず、PCがHDDを認識せずマイコンピュータ上にハードディスクが表示されないという事態が起こった。
ちなみに、他のHDDは認識できた。
ドライブのインストールも無事終わった旨が表示されたので機器の故障や不良の可能性は低い。
そこで、認識できたHDDと認識できないHDDでなにが違うか考えてみた。
その結果浮上した可能性が、認識できないHDDは過去に使用していたPCのOSがUbuntuであるということ。
そして、データの吸い出しに使用しているPCはWindows7。
知識のある人にとっては当然のことなのだろうが、どうやらUbuntu(正確にはLinux系OS全般?)とWindowsでは一番最初にOSをインストールする際のHDDフォーマットの規格に違いがあるらしい。
そのために、フォーマット時と違うOSのPCにつないでもHDDを認識できないのである。
(試していないがWindowsでフォーマットしたHDDはUbuntuで認識できるのだろうか?)

■実践した対処

なら、話は簡単でUbuntuをインストールしたPCにつなげばいい。
そこで、筆者はVirtualBoxの仮想ドライブにUbuntuをインストールしてHDDを認識させようと考えた。
(もちろんCDやUSBメモリからのブート起動でも可能だと思われる)
まずは、VirtualBoxのインストール。
次に、Ubuntu公式サイトからファイルのダウンロード。
そして、設定した仮想ドライブにUbuntuをインストール。
こんな記事を読むような人は、VirtualBoxの使い方やUbuntuのインストール方法は自分で調べて使えるある程度PCの知識を持っている人だと思われるので、ここでは詳細に関しては触れないでおく。

■Ubuntuインストール後の簡単な作業

すべての準備が整ったら、いよいよVirtualBoxからUbuntuを起動し、USBを認識させる。
Windows側ではなく、VirtualBoxの中のUbuntu内でUSBを認識させないといけないので注意。
これは、VirtualBoxでUbuntuを起動させたあと、ウィンドウの下にUSBのアイコンがあるので、目的のUSB名もしくはドライブ名をクリック。
ドライバをインストールするかというメッセージが表示されるのでYesを選ぶ。
インストール後、しばらく待てば起動したUbuntu内にHDDの名前が表示されるはずである。
これで、無事筆者はHDDのデータを確認できた。
作業的には復旧・復元とでも言うのだろうか?
一応改めて状況を整理しておく。
  1. データを確認したいHDDはUbuntuで一度フォーマットを行っている。
  2. USB接続に変換できるケーブルを実際につなぐのはWindowsPC。
  3. そのままでは、WinndowsでHDDを認識してくれないのでVirtualBoxを使い、仮想ドライブにUbuntuをインストール。
  4. VirtualBoxでUbuntuを起動後、HDDを接続。
  5. VirtualBox内のUbuntuにUSBやHDDを認識させる。
以上の工程でデータを救出できるはずである。

■あとがき

業者に依頼するとアホみたいな金額を取られるので、HDD自体が壊れていない限りは復旧作業は自分でする人が多いだろう。
筆者と同じつまづきをしてしまった人にぜひ参考にしていただきたい。